【調布サテライト】手すりの活用方法 <トイレ編>
こんにちは!!
最近、食器洗いがマイブームの、調布サテライトの田村です。
(食器を割ってしまい、妻に激怒されることもしばしば・・・)
本日は住宅改修における「手すりの活用方法」について
ご紹介いたします。
ご利用者との会話の中で
「手すりは付いているけど、うまく使えていない」
「手すりの位置が悪く、お飾りになっている」
といった声を、時々耳にすることがあります。
今回はトイレでの手すりの活用方法についてご紹介します。
まずは下の写真をご覧ください。
好青年がトイレに座っています。
しかし彼は、上に上に(垂直)立ち上がろうとしますが
思うように動作が出来ません。
この写真で改善するところは主に3点あります。
①手すりの取り付け位置が体に近すぎる
②立ち上がり動作が「真上(垂直方向)」
③足が前に出ている(膝が伸びている)
おまけ)好青年が太り気味・・・
トイレに限らず、手すりの適正な取り付け位置は
『手すりが体よりも前』
※姿勢保持の為、体の横に手すりが必要な場合もあります。
またトイレ・椅子からの立ち上がり動作時に重要なことは
『重心移動』
下の図をご覧ください。
立ち上がり動作時に頭の位置を「上」ではなく「前」に移動することで
動作がしやすくなり、また介助が必要な場合、介助者の負担も軽減できます。
私も動作の説明をする際には
「お辞儀をするように」
「頭をふりこのように前に」
といった例えを使用し、ご説明するようにしています。
先程の、立ち上がり動作がしにくかった写真の改善点を修正すると下記のようになります。
【改善点】
①手すりの取り付け位置が体よりも前になった
※取付位置は便座先端から20~30㎝が目安です
②足を引き、前屈みの姿勢にした
③「お辞儀の姿勢」をとり、手すりに掴まり体を引き上げるようにした
また、便器の前に【壁】がある場合は下記のように取り付けることもあります。
※写真は手すりまでの距離が少し遠くなっています。
住宅改修において、必要箇所にただ手すりを取り付けるだけではなく
『適正位置に手すりの取り付け』+『ご利用者様の身体状況』+『家屋状況』
を組み合わせたトータルコーディネートが必要と考えております。
ひまわり館では、福祉用具専門相談員が
「住環境におけるトータルコーディネートのプロ」として相談・提案をさせて頂いております。
小さな事から、大きな事まで何でもお気軽にご相談ください!!
また新規の住宅改修のご依頼も是非、ひまわり館へお願いします(^○^)
本日はちょっと真面目な内容で長くなりました・・・
最後までお読みいただき、ありがとうございました<m(__)m>